ロボット薬局は患者さんのためになりますか?

2020年1月17日業務効率化

 既に処方内容を入力すれば錠剤の一包化や散剤の計数調剤を自動で行ってくれる機械はあります。監査においても体重を入力しておけば過量の場合、警告を出してくれます。レセコンへ処方入力すれば添付文書上の相互作用も検出可能です。今や調剤においてはかなりの部分が機械化されています。作成時間の短縮は薬剤師は当然のことながら待ち時間の短縮という意味で患者さんのためになっています。

 効率の面でメリットが目立つ機械化ですが、医療において最も重要な安全面でメリットはあるのでしょうか? 検証している論文がありましたのでご紹介します。

Robotic dispensing improves patient safety, inventory management, and staff satisfaction in an outpatient hospital pharmacy.  PMID: 30136339

目的:ロボットシステム導入前と導入後の投薬過誤、在庫管理、スタッフの満足度を検証

調剤方法:

ロボット導入前 ⇒ 手動でバーコードを読み取り、調剤

ロボットシステム導入後 ⇒ ロボットがバーコード認識し、調剤

在庫管理:

ロボット導入前 ⇒ 発注書を用いて管理、納品も手動

ロボットシステム導入後 ⇒ 最小在庫データに基づきロボットが自動発注し、納品はバーコードと箱の寸法を測定し自動で収納

使用された機器:BD社 Rowa Vmax

結果:

誤調剤率 人1.31% vs ロボ0.63%(相対リスク減少率51.7% 95%CI 17.3%-71.8%)

欠品率 人0.85% vs ロボ0.17%(相対リスク減少率80.5% 95%CI 49.5%-92.5%)

1日当たり在庫管理に費やす時間 59.3%減少(1時間36分から39分に減少)

やはり単純な識別や数量の管理は機械が圧倒的に有利のようです。

 調剤ミスは患者さんの健康被害に直結しますからロボットシステムの導入は非常に有用ですね。さらに在庫管理、それに費やす時間の短縮ともなれば労働環境の改善につながります。導入しない理由を探す方が難しいです。あ、購入費用がわかりませんでした...

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